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お知らせ

お知らせ

第19回モーニングセミナーを開催しました

[投稿日] 2018.03.09 お知らせ

平成30年3月6日に第19回モーニングセミナーを開催しました。今回は北海道大学大学院医学研究院腫瘍病理学教室教授 田中伸哉先生をお招きし「ソフトマターの癌研究への応用」と題して、細胞を特殊なゲル上で培養することで癌幹細胞(CSC)を誘導する研究をご講演頂きました。
 癌細胞は、CSCを頂点とするヒエラルキー構造を成し、分化癌細胞はCSCへ逆戻りする「可塑性」を持つため、CSCを標的とした薬剤治療が必須です。先生はDouble Network Hydrogel(DN gel)という特殊なゲルを用いて細胞培養を行うことにより、脳腫瘍細胞がCD44、CD133、Nanog、Sox2、Oct3/4といったCSCマーカーを発現するようになることを見出しました。これはDN gelによって腫瘍細胞をCSCに誘導できることを示唆しており、更に先生はこの機序にオステオポンチン誘導が関与していることを突き止めました。
 現在はDN gel以外のゲルを用いて、ゲル毎の成分や固さの違いで分化誘導ができないかを検討中とのことでした。目的の癌種に対してCSC誘導ができれば、それに対する抗がん剤感受性を事前にテストするなどの応用が考えられます。実際の臨床での抗がん剤選択にも極めて有効な手段となる、興味深い研究と感じました。
ご講演終了後は活発な質疑応答が行われ、非常に有意義な時間でした。

(文責:鈴木 崇史)
 

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